心肺蘇生法・AEDの使い方

 心臓や呼吸が止まった人の治療は1分1秒を争います。心臓や呼吸が止まった人の命が助ける可能性は、その後の約10分の間に急激に減っていきます。
 このようなときに、まず必要なことは「すぐに119番通報する」ことです。119番通報が早ければ早いほど救急隊員のによる救命処置をより早く受けることができます。そして、その後早く病院に到着することもできます。
 また、119番通報を行うことで、救急隊が到着するまでの間に行わなければならない応急手当の指導も受けることができるのです。
 救急車が到着するまでには全国平均で約9分間かかります。救急車が来るまで手をこまねいていては、助かる命も助けられないことになります。そうならないためにも、そばに居合わせた皆さん一人ひとりが救命処置を行えるよう、心肺蘇生やAEDの使用方法を身に付けておくことが大切なのです。

心肺蘇生の手順

注:訓練をするときは人体を相手にして行いますとケガなどする恐れがありますので行わないようにしてください。

1.意識(反応)を確認する

反応を調べるために肩をたたきながら「もしもし!」「大丈夫ですか!」などと呼びかけてなんらかの返答または目的のあるしぐさがなければ「反応なし」と判断します。

もしもし、大丈夫ですか!

2.意識が無かったら、助けを呼ぶ

~119番通報とAEDの手配~
大きな声で「誰か救急車を呼んで!」と近くにいる人に助けを求めます。

協力者が来たら、「この人意識がありません」「あなたは119番通報を」「あなたはAEDを持ってきてください」と指示します。

◇ポイント
誰もいなければ、自分で通報することを優先してください。

「意識がありません!」「救急車を呼んで!」「119番通報を!」「AEDを持って来て!」

3.呼吸を確認する

  • 傷病者が「普段どおりの呼吸」をしているかどうか確認します。
  • 傷病者のそばに座り、10秒以内で傷病者の胸や腹部の上がり下がりを見て、「普段どおりの呼吸」をしているか判断します。
  • 反応はないが、「普段どおりの呼吸」がある場合は、様子を見ながら応援や救急隊の到着を待ちます。

注:次のいずれかの場合には、「普段どおりの呼吸なし」と判断します。
  • 胸や腹部の動きがない場合。
  • 約10秒間確認しても呼吸の状態がわからない場合。
  • しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる呼吸がみられる場合(心停止が起こった直後はこのような呼吸がみられることがありますが、これは「死戦期呼吸」といって「普段どおりの呼吸」ではありません。

普段どおりの呼吸ですか?

4.胸骨圧迫(心臓マッサージの実施)

傷病者に「普段どおりの呼吸」がない場合は心停止と判断して直ちに胸骨圧迫を開始します。

◇ポイント
・圧迫位置は、胸の左右真ん中にある胸骨の下半分を、重ねた両手で 「強く、速く、絶え間なく」 圧迫します。
  • リズムは1分間に100~120回の早いテンポで30回連続して絶え間なく圧迫します。
  • 両肘をまっすぐ伸ばして手の付け根部分に体重をかけ、真上から垂直に傷病者の胸が約5センチ沈むまでしっかり圧迫します。(小児には、両手または体格に応じて片手で、胸の厚さ約3分の1が沈むまでしっかり圧迫します。)

声を出して「1,2,3,4・・・29,30」 肘はまっすぐ!

5.気道確保(頭部後屈あご先挙上法)

30回の胸骨圧迫が終わったら、直ちに気道を確保し人工呼吸を行います。
  • 傷病者ののどの奥を広げて空気を肺に通しやすくします。
  • 片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先(骨のある固い部分)に当てて、頭を後ろにのけぞらせ(頭部後屈)、あご先を上げます(あご先挙上)。

口を大きくあけて、ゆっくり2回 人工呼吸だ!

6.人工呼吸(口対口人工呼吸)

  • 気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみます。
     
  • 口を大きく開けて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を約1秒かけて吹き込みます。傷病者の胸が上がるのを確認します。
     
  • いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。
    注:傷病者の顔面や口から出血している場合や、口と口を直接接触させて口対口人工呼吸を行うことがためらわれる場合には、人工呼吸を省略し、胸骨圧迫のみを続けます。

口を大きくあけて、ゆっくり2回 人工呼吸だ

7.その後は・・・

 心臓マッサージ30回、人工呼吸を2回くり返し実施します。
 AEDが到着した場合は下記 「AEDの使用手順」を参照していただき指示に従ってください。
なお、心肺蘇生法は、傷病者の呼吸が再開する(うめき声をだす)、傷病者が目的のある仕草をする(手を払いのける)、若しくは救急隊が到着し交代するまでは中止せず心肺蘇生法を行なってください。

AEDの使用手順

AED到着

  • AEDが到着したら、AEDを傷病者の近くに置き、ケースを開きます
    (中には、パッド・はさみ・タオル等が入っているものもあります)

AEDの電源ボタン(1)を押す

  • AEDの電源ボタン(1)を押し、音声メッセージを確認し、指示に従い操作を行ないます。(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もあります)

パットを貼る

  • 音声メッセージに従い、粘着面を傷病者の胸の肌にしっかりと貼り付けます。「パッドには患者の胸に貼る位置が表示されています。」
     
  • パッドを貼ると「身体に触れないで下さい」などと音声が流れ、自動的に心電図を解析します。(機種によっては電極パッドのコネクタをAED本体に差し込むものもあります。)

AEDのパッド

  • AEDが電気ショックを加える必要があると判断すると「ショックが必要です」と音声が流れ自動で充電が始まります。
    注 : 傷病者には触れないで下さい。

パッドを張るときには以下のことに注意!

  • 身体が濡れているときはタオルでふき取る。
  • 心臓ペースメーカー等が体内に埋め込まれているときは3センチ位離してパットを貼る。
  • 胸毛が濃いときはパッドを利用し、剥ぎ取る。その後、新品を使用する。
  • アクセサリー等があれば遠ざける。
  • パッドを張る位置に胸に貼る薬が貼ってある場合は、はがしてふき取ってからパッドを貼る。
  • 子供(未就学児)には小児用パッドを使用する。(小学生には成人用パッドを使います。)

ショックボタン(3)を押します

  • 充電が完了すると、「ショックボタンを押してください」と音声メッセージが流れ、ショックボタン(3)を押します。
    注:ショックボタンを押すときも周りを確認し、誰も傷病者に触れていないことを確認後ボタンを押して下さい。
     
  • 電気ショック後は、音声メッセージに従い心臓マッサージ30回と人工呼吸2回を絶え間なく行なってください。

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日本救急医療財団より「QQ・MAP」が無料で配信されています。
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このページの情報に関するお問い合わせ先

羊蹄山ろく消防組合 消防本部

電話:0136-22-2822